COVID-19に関しての水素研究の第一線で活躍される慶応大学 佐野元昭准教授よりの緊急提言!
水素研究の第一線で活躍する慶応大学医学部循環器内科の佐野元昭准教授より『緊急提言!』と題し、
2020年4月15日発行第1690号の健康産業新聞に寄稿されました。
以下に、記事の内容を引用いたします。
『水素ガス吸入治療が 2016年11月、 厚生労働省より「先進医療B」に承認された際、第一線で研究に従事し、現在は水素ガス治療開発センターのセンター長として、水素ガス吸入治療法の効果検証を行う他施設共同無作為化比較試験の推進をはじめ水素ガス吸入の治療効果の背景にあるメカニズム研究、さらには産学官連携により、水素発生装置や水素混合ガス供給装置を保険償還の得られる医療機器として認められる具体的な道筋を探るなど、水素研究の第一線で活躍する慶応大学医学部循環器内科の佐野元昭准教授。このほど、佐野氏から「健康産業新聞」を通じて業界への緊急提言を頂いた。
昨年12月、中国湖北省武漢で発見された新型コロナウイルス Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CV-2) 。SARS-CV-2による感染症は、COVID-19と命名された。
中国から始まったoutbreakはたちまち全世界に拡散し、世界の感染者は100万人、死者は5万人を超え、終息の気配は全く示していない。 重症な肺炎を起こすと長期間の人工呼吸管理が必要となり、命を落とすこともある。有効な治療法は未だ確立されておらず、対症療法が中心となっている。
世界中のさまざまな場所で感染者と死亡者の数が爆発的に増加している一方、日本での感染者と死亡者の増加は比較的ゆっくりであった。しかし、この記事を書いている時点で、増加のペースが加速し、これからピークを迎えようとしている。
医療崩壊への危機感が高まり、厚生労働省は、感染者を全員入院させるという方針から、軽症の患者は宿泊施設や自宅待機させ、重症な肺炎を引き起こすまでは入院させない方針へ転換しようとしている。
そこで、水素をCOVID-19肺炎の重症化予防に活用すべきと考える。現時点では、水素がCOVID-19肺炎に有効であるというエビデンスはない。しかし、これまで蓄積されてきた動物実験の結果から、臨床試験が進行中の他の薬剤と同様に、水素が期待できる。
肺は傷害をうけると線維化(縮む)もしくは気腫化(膨らむ)して呼吸機能が低下する。水素はこの両方の病気に有効であるという結果が示されている。免疫の過剰反応による「サイトカインストーム」がCOVID-19肺炎の重症化(びまん性肺胞障害)に関与している。人工呼吸器からの水素吸入が「サイトカインストーム」を抑える事実が複数の研究グループから報告されている。
中国では、ひと足早く、水素吸入器がCOVID-19肺炎治療に認可された。水素水を飲んでも腸管から吸収された後、水素はSARS-CV-2の感染標的である肺を通って排出される。中国では、ひと足早く、水素吸入器がCOVID-19肺炎治療に認可された。水素水を飲んでも腸管から吸収された後、水素はSARS-CV-2の感染標的である肺を通って排出される。
今こそ、水素を体内に摂取できる手段を普及させてきた企業と医療がコンソーシアムを組み、その科学製を検証し、COVID-19パンデミック克服に向けた取り組みを始めるべきである。』
[引用:『健康産業新聞』2020年4月15日発行(第1690号)]